重松清「木曜日の子ども」

重松清「木曜日の子ども」を読了。直木賞作家としても知られる重松氏は家族物を書かせると天下一品。 これまで触れてきた重松作品「その日のまえに」「流星ワゴン」「ビタミンF」等はいずれも、 「人生の応援歌」とも言える温もりのある作品だったのに対し、今回手に…

辻村深月「傲慢と善良」

書店のポップに惹かれ購入した辻村深月「傲慢と善良」を読了。辻村氏はミステリーからコメディーまで幅広いジャンルを執筆する小説家で、 2004年「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞してデビュー 2011年「ツナグ」で吉川英治文学新人賞 2012…

沢木耕太郎「春に散る」

今夏の映画化を見込み書店に平積みされている沢木耕太郎「春に散る」は、ボクシングを題材とした小説の愛好家は手に取らずにはいられない作品。これまで手にしてきた沢木作品は、 80年代~90年代にバックパッカーの間でバイブル的な存在として知られ、 青春時代…

塩田武士「女神のタクト」

「罪の声」をきっかけに「騙し絵の牙」「盤上のアルファ」「雪の香り」と読み進め、塩田武士作品5作目として「女神のタクト」を読了。塩田氏は2016年度週間文春ミステリーベスト10国内部門第1位の 「罪の声」が出世作となりわたしも例に漏れず当該作品がきっ…