大晦日も朝から粛々と仕事をしています。
普段と違うことと言えば妻と年越し蕎麦を食べることぐらいです。
それで良いしそれで十分。

コロナ禍、未曽有の疫病に世界が震撼し多くの犠牲を伴った本年、
日々報道される感染者数更新の情報は、
無事に年を越し新年を迎えられることが当たり前のことではなく、
如何にありがたいことなのかを痛感させられます。

本来、誰もが明日を約束されている訳ではありませんが、
有事の緊張感の高い日々は生きていることの本質を考えさせられ、
怠惰な己を省みて少しでも意味のある一日を送らねばと、
自己を律する要因になっている点はどうにも皮肉なことです。

我が身を置く文化・芸術・スポーツなどインフラから一つ離れた分野に於いては、
春先、正体不明の疫病との対峙に窮し全ての興行が中止となり
一体どうなることかと本当に気を揉みましたが、
そこに携わる全ての人々の気概と尽力により山あり谷ありを乗り越えて、
その燈火を絶やすことなく今日の日を迎えられるのは本当に意味の大きなことだと感じます。

時が経ち2020年を振り返り、
信じられない年だったと話すのか、
あれから世界は変わってしまったと話すのか・・・
今後の疫病のあり方で異なりますが、
決して忘れることのない年となることだけは間違いありません。

新型コロナ感染者数は右肩上がりで予断を許さぬ状況が続き心は休まりませんが、
2021年も皆さまの元気なお顔を拝見し、
共に歩みを進められますことを心より祈念いたします。

末筆となりましたが本年も大変お世話になりました。
来たる新年も何卒宜しくお願い申し上げます。
皆さまくれぐれもご自愛のうえどうぞ良いお年をお迎えください。