Bリーグ2023-24シーズンが幕引きとなったことを受け
総括にて筆を執ります。

ALL-INを胸にNICK THE LASTを掲げ
初戴冠を目指しシーズンに臨んだ川崎ブレイブサンダースにとって
昨季は厳しいシーズンとなりました。

リーグ制覇が叶わなかった点は基より
Bリーグ発足以来初めてチャンピオンシップ進出を逃したのが
その最たるところです。

前半は好調だったものの中盤からはペースが落ち
年明けからはニックを怪我で欠きさらに苦しい状況に陥り
終盤戦に於いても例年のような奮起には至らず
あと僅かの所でチャンピオンシップ進出を逃しました。

ただ、絶対的エースが引退するとなれば
ピークと比べればその力が落ちている訳ですから、
それに伴い全体の推進力が減衰していたのは当然のことだったとも言えます。

チームはこれまで彼を中心に布陣を作り多くの結果を残し
リーグ屈指の名門として名を馳せてきました。

一方、揺るぎなきエースが
12年もの間核となりトップレベルを維持し続けたチームは希有で、
ある意味では異例とも言える体制です。

そのエースは日本代表を新たなステージに引き上げるレベルであり
他に類を見ないものですから、
端境期に次世代へバトンを渡す編成を進める難しさは相当なものです。

そんな事情から、この先一体どうなることやらと思っておりましたが、
来季の編成がほぼ固まった新生ブレイブサンダースには楽しみしかありません。

もはや別チームであると言っても過言ではなく
恐らくチーム作りには時間がかかり
ジェットコースターのような日々も予見されますが、
だからこそ面白い。

逆に言えばいつも順風満帆な物語などちっとも面白くない。
逆境を乗り越え掴む栄光にこそ価値がある。
ってな想いで皆してその歩みを見届けようではありませんか。
新たな船出を楽しまなければ勿体ないですものね。

末筆となりましたが、
2023-24シーズンもブレイブサンダースのアリーナMCを務めさせていただき光栄でした。
クラブに携わる全ての皆さまと苦楽を共にした時間は財産です。
Make The Future Of Basketball
共に未来へと歩みを進めましょう。