1998年のヒット作 Lock, Stock and Two Smoking Barrelsは
ガイ・リッチーが監督を務めた
ハチャメチャなクライムアクションムービーですが、
ギャグ漫画を劇画で見せるような感覚が好きで今観ても何ともカッコ良い。
伊達にタイトルが長いだけの作品ではありません。

ストーリーをざっと書くと、
ロンドンの下町に住むアホだけど憎めない4人の悪たちが主人公で、
彼らが博打で悪い筋を相手に大負けして借金を抱え大金を返さなくてはならなくなる。
途方に暮れる4人だったものの思いがけない情報が飛び込んでくる。
そこに、マフィアやらギャングやら幾重にも絡み物語が展開していくというもの。

作品はジェイソン・ステイサムの映画デビュー作で、
スティングも出演していて、
ガイ・リッチーはマドンナの元の旦那さんで・・・
それはさておき。

ストーリーもさることながら、
ソウルの色合い濃く選曲されたサントラには
今もってハートを鷲掴みにされるし、
描かれる街並み、ファッション、登場人物が乗っているバンまで
どこを切り取っても画になるように作られている映像センスは
22年の時を超え今観ても色褪せません。

20代前半で最初にこの作品を観てから今に至るまで
観るのは今回で3度目だと思いますが驚くほど新鮮でした。

ガイ・リッチーの作風が好きなことありきですが、
ポイントは手元に映画が近づいてきたタイミング。

昨今、映画配信サービスが隆盛するなか例に漏れず利用。
権利関係などの都合があるらしく旧作が観られる時期は様々で
その兼ね合いもあって今回久方ぶりの遭遇だった訳ですが、
再会のタイミングによって映画の響き方はそれぞれかなと。

コロナ禍、精神衛生上とても良いとは思えぬ日々ですが
だからこそある種の没入感があり、
世間と隔絶されたような生活の中で観る作品の味わいは
少し違っているような気もしています。

またこの作品を観る日には一体どのような心持ちか・・・
映画と人生ともにありです。